股関節は肩に次いでよく動く関節で、筋肉もたくさんついています。
股関節は形状と多くの筋肉のおかげで曲げる・伸ばす・開く・ねじるなどの動きができます。
関節と筋肉どちらか一つでも問題が起こると、股関節は途端に動きが悪くなり痛みや違和感を引き起こします。
股関節は上半身を支えながら同時に動くという重要で難しい役割があります。
そのため、ほんの少しのバランスの崩れでも「固定」しようと筋肉に力が入ります。
日常での歩き方や立ち方が偏っていると、気がつかないうちに股関節の動きがぎこちなくなり、本来持っている関節の可動域が狭くなっている場合も。
よく動くはずの関節が動かなければ、その代償は色々なところに表れます。
股関節の痛みを取り除くためには、痛いところに注目するよりも痛い部分にどのような負担がかかっているのかを見つけることが大切です。
特に骨盤の傾き、上半身の傾き方、筋肉の左右のアンバランスは股関節の動きに直結します。
また、股関節に痛みがあると庇うことが良いことだと思われがちですが、注意すべきなのは「動かさない」ことで「動かない」状態にしてしまうことです。
痛みを抑えながら動かすことが股関節治療において大切なことです。